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竣工全景
部分修理:昭和初期、昭和40年(1965)
平成14年12月〜平成16年10月
〈半解体修理〉
解体範囲は、石積の弛緩部分と石畳は不陸や欠損のある西側上方部とした。
解体調査と発掘調査及び聞き取りの結果、仲村渠樋川の変遷が概ね明らかとなり、共同風呂が完成し、敷地全体の環境が整った大正2年の姿に復旧整備した。石積工事は、「いきががー」は相方石積、「いなぐがー」は布石積・野面石積、その他は野面石積で各々積み直した。また、「いきががー」洗い場東壁及び南壁、共同風呂の各壁は新規に石積を行った。共同風呂石柱のうち、転用されていた北側2本の柱は、ステンレス製のアングル及びプレートで補強のうえ再用し、南側欠失柱は在来に倣って作製して組み立て、覆屋は調査に基づいて復原した。石畳は、粘土質の土と砂とを混ぜ、一旦敷き固めた後に、敷石下面に合わせ土を掘り起こして、石を据えた。広場は石の排水溝を布設し、さらにコンクリートブロックで暗渠の壁を立ち上げ、コンクリート製天板をのせた。共同風呂の屋根の下地はチャーギで組み上げ、防腐処理を行った後、竹野地を張り、葺土(筋置き)、本瓦葺とし、棟積・平葺とも目地漆喰塗りを施した。雑工事として、両泉北壁のモルタル塗、両泉貯水槽内部防水塗布、泉洗い場・拝所・床モルタル塗等を施工した。
石造井泉、いきががー、いなぐがー、周辺水路・擁壁、拝所、広場、石畳(かーびら)よりなる
(財)文化財建造物保存技術協会編
『重要文化財仲村渠樋川保存修理工事報告書』
玉城村、H16.10