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竣工外部
半解体修理:昭和51年(1976)
部分修理:昭和55年(1980)、平成7年(1995)
部分修理及び塗装:昭和59年(1984)
昭和49年10月〜昭和51年9月
〈半解体修理〉
解体の範囲は、正面玄関、背面ベランダ、渡廊下とこれに附属する仮設物、北面の便所、軒先廻り、越屋根高欄、一階床組の全てを解体し、その他は補強工事等で必要な部分とした。
解体調査の結果、後世改変部は当初の姿に復旧整備した。主体部の基礎沈下は修正に留め、玄関ポーチの礎石・敷石を据え直し、事務室南面の基壇石は沈下部分を揚屋して、地覆石・布石・土台石を旧布コンクリート地業の上に嵩上げを行って据え直した。背面のベランダの四半敷石・雨落葛石も同様に据え直した。木部は腐朽や蟻害を受けたもの・歪曲・破損した部材は補修或いは新材に取替え、構造上不備と思われる部分は、添木、鉄材その他の方法により補強した。屋根は鉄板葺を桟瓦葺に復し、下地に杉木羽葺(機械割)を施工のうえ空葺、越屋根は瓦棒銅板葺とした。壁の漆喰塗は、新規塗直しと上塗直しを行い、紙貼壁及び天井は下地より貼り直した。ペンキ・ワニス塗は全面塗り直した。建具・金具・照明器具は補修と補足し、カーテンボックス、暖炉等雑工事の修理・復旧整備を行った。
附帯工事として、正面の門扉の復旧、便所の整備や防災工事を行った。
木造、建築面積540.7平方メートル、二階建、正面玄関ポーチ、側面八角階段室付、桟瓦及び銅板葺附 棟札 二枚
明治四十年二月十四日甲午吉祥の記があるもの 一
工匠名を記したもの 一
(財)文化財建造物保存技術協会編
『重要文化財仁風閣保存修理工事報告書』
鳥取市、S.51.11