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大修理:江戸中期(1661〜1750)頃
解体格納:昭和24年(1949)
昭和57年10月〜昭和62年3月
〈移築修理〉
燈明寺は現在廃寺であるが、近年まで京都府相楽郡加茂町に所在していた。本堂は、昭和24年工事に着手したものの、寺内部の諸問題のため、保存小屋に解体部材が格納されたままとなっていた。30余年後、所有者が移ったのを機会に部材を移築地に運搬し、組立工事に着手した。
部材は詳細な調査を行ったが、保管部材の腐朽が進行するなど、資料的に不足する部分が少なくなかったが、一部は類例を参考として室町時代前期頃の当初形式を目標に全体の姿を整えた。その内容は、内部組物及び天井、軒廻り・向拝さらに側廻り及び内陣の柱間装置を復旧するとともに、縁廻りを整備し、大棟と妻の熨斗積を整えた。また、厨子も復旧整備した。木部の補修では、後世の材であっても極力再用したため、埋木・矧木を多用し、合成樹脂を併用して整形し、組立てた。
桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、本瓦葺、
西面
(財)文化財建造物保存技術協会編
『重要文化財燈明寺本堂修理工事報告書』
(財)三渓園保勝会、S62.3